改修であっても、思い切れば新築と変わりません。 範囲を絞ってもそこから始まる生活は、新たな喜びに溢れます。 ふと、思い立ったその時が模様替えのチャンスです。 改めて「 形 」造る。
「食を彩る家」

Yokohama-Kanagawa / 2013

H-House

■ re-Form / 主要構造体、屋根を除く内外フルスケルトン改修

□ 付加価値:耐震性向上、断熱材入替、サッシ総入替、無垢材多用

□ 竣工:2013/3(設計期間 8ヶ月、工事期間 6ヶ月)

□ 構造・規模:木造軸組(築25年)133.75m2 40.4坪

□ 総工事費: 2500万(19万/m2、61万/坪)

□ 施工:株式会社 吉野工務店

□ 設計協力:キッチン、洗面所家具工事 / ATHA・外構工事 / 5×緑

南側外観

玄関

定年を迎えたご夫婦が日々を過ごされる終の住処の大改修工事です。

長女は結婚して既に巣立ち、同居人はいずれ自立するであろう次女、その他猫二匹が、暮らしをさらに充実させるため、住み慣れた家を大きく模様替えしました。

 

最初の打ち合わせで頂いたキーワードは「みんな食いしん坊なんで!」です。 祖父母がご健在の時より、大きな食卓を囲み家族で団欒するのが日課で奥様はもちろんの事、交代制で旦那様も本格的に料理をします。

娘さんは料理はもとより、ケーキやお菓子造りが大好きです。

そんなキーワードを重ね、並んで料理が出来る幅広のキッチン、勝手口と繋がるキッチン併設のパントリー、大きな食卓をおいてなお余り有るダイニングを贅沢に造り込み、「食」を中心に楽しむ空間へ再構築しました。

 

そのダイニングは、庭へとつながる広々としたデッキ、水廻りからキッチンへの回遊動線があり、1段あがった一坪の畳座コーナー、続き間となる6畳の和室、床を抜いた吹抜を通して2階へと立体的につながります。

キッチン

2階陽だまりコーナー

そんなダイニングはゆったりと一日の大半を過ごす為の大空間です。

2階は主に就寝の為のエリアとしましたが、吹き抜けを囲む色々な小さなコーナーを設けました。ここは朝晩のゆとりある時間を時にコーヒーを片手に、時にお酒を飲みながら満喫する為のエリアです。

 

そんな1階と2階を、火の揺らめきとぬくもりで、冬の夜を演出する薪ストーブと煙突がつなぎます。

リビングダイニング

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