改修であっても、思い切れば新築と変わりません。 範囲を絞ってもそこから始まる生活は、新たな喜びに溢れます。 ふと、思い立ったその時が模様替えのチャンスです。 改めて「 形 」造る。

Meguro-Tokyo / 2010

「コンパクトな下町の家」

外観

K-House

■ re-Form / 主要構造体、内部フルスケルトン改修

□ 付加価値:耐震性向上、断熱材入替、サッシ部分入替、無垢材多用

□ 竣工:2010/9(設計期間 6ヶ月、工事期間 2ヶ月)

□ 構造・規模:木造軸組(築35年)57.42m2 17.3坪

□ 総工事費: 1000万(17万/m2、57万/坪)

□ 施工:山田工務店

寝室からダイニング

武蔵小山にある狭小敷地に建つ築35年の木造2階建て建物のリフォーム工事です。

おばあ様お一人で暮らされていましたが、娘さんと一緒に暮らすことになり、それに伴ってのリフォーム工事です。

現状のプランニング自体は、コンパクトながら収納も多く、箪笥がすっぽり納まり、古さは有りますが、良く計画されています。

 

設計に入る前に現状の把握調査をしましたが、圧倒的に耐震要素となる壁が足りません。

また、木造の柱と梁や、梁と桁の接合など不十分な個所があり、瓦屋根で上部の重量も有ることから、現行基準でとらえると「とても不安定」な形状をしていました。

幸か不幸か箪笥や家具、そして収納を重視して造られていた建物のため、構造体の組み換えが思うように行かず・・ 頂く予算の中でご要望通りの、なかなかゆとりのあるプランニングが出来ません・・・

 

ダイニング

ダイニングから玄関

ただ、今回の施工は、学生時代から付き合いのある工務店。 早い段階から一緒に調査をして、補強方法や建材の選定まで行う中で、結果的にお施主様にも予算追加のご協力を頂きながら、コンパクトながらも必要最低限の生活空間ながら、それでいて狭さを感じにくい空間造りを、みんなで合点を見つけながらの工事となりました。

 

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